私がSPYDを買う7つの理由

ETF

私のポートフォリオのコア資産はSPYD(SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF、SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF)です。今回は、なぜ私がSPYDを購入するのか、その理由をご紹介したいと思います。SPYDの基本情報については以下記事をご確認ください。

参考:SPYDの基本情報はこちら

私がSPYDを買う7つの理由

私がSPYDを購入する理由は、集約して書くと、”市場平均に勝てる可能性が高く”、”リバランスの手間や経費率、運用会社・規模などを考慮すると最もベターなETF”で、”配当利回りが高い”から、という理由になります。以下7つの購入理由についてそれぞれご紹介したいと思います。

<私がSPYDを買う理由>
①市場平均に勝てる可能性が高い。
②リバランスの手間、それに伴う税負担が無い。
③ステートストリートが運用。
④資産総額、出来高がある程度高い。
⑤経費率が低い。
⑥分散されている。
⑦配当利回りが高い。

 

①市場平均に勝てる可能性が高い

私が影響を受けた株式投資の本の一つに「ウォール街で勝つ法則」という本があります。(日本語版は初版を訳したもので1951-1996年までのデータが使用されています。英語版ですと2011年発売でより長期なデータが使用されています。)

有名な本なのでご存知の方も多いと思いますが、「ウォール街で勝つ法則」という本は、数十年間のデータを徹底的に分析することで、「市場は効率的では無い」「株価はランダム・ウォークでは無い」という証拠示してくれる本になります。

よくあると思いますが、10年前や20年前から現在までのチャートを1つだけ出して、ある指標が高い株を買うと好成績をあげられるとか、あるセクターを買うと好成績をあげられるとか言われても、個人的には、たまたまなんじゃないかとか感じてしまい、信じることが出来ませんでした。

この「ウォール街で勝つ法則」は、たった1つのチャートやデータでは無く、数十年間の株価データを「基準年を1年ずらした5年移動期間の複利リターン」「基準年を1年ずらした10年移動期間の複利リターン」という形で提示してくれます。これらを各指標(PERやPBRなど)ごとに提示してくれます。

つまり、暴落直前や直後、上層相場、レンジ相場などあらゆる市況のタイミングで購入したとして、5年後や10年後にどのようなパフォーマンスになるか示してくれるのです。

そして、この本の第9章の内容(日本語版では第18章の内容も)が、私がSPYDを買う理由の一つになります。

まず、1951年から1996年のリターンの言及を引用します。文中の「大型株」は、時価総額上位16%の銘柄で、S&P500との間には事実上、差がないと考えて良いと記載されております(P.57)。また、シャープ・レシオは数値が大きいほど優れたリスク調整後収益率で、その投資戦略の平均リターンから安全な資産(国債など)のリターンを引いて得た数値を、リターンの標準偏差で割ることで求められ、大型株のシャープ・レシオは48となります(P.54)。

大型株の利回り上位50銘柄のリターンはまったく異なる。この場合には、リスクは実質的に同じであるのに、利回り上位50銘柄は母集団に比べ、ほぼ2倍の成果を上げている。1951年12月31日に大型株の利回り上位50銘柄に投資した1万ドルは、1996年末には289万8099ドルにまで増え、複利リターンは13.43%で、大型株の11.92%に比べ、1.51%も高い。大型株の利回り上位50銘柄のリターンの標準偏差は17.52%で、これも大型株より1.51%高いが、絶対リターンが高いことと相まって、シャープ・レシオも54と高い。また、絶対的な数値で見ても、この投資選択は大型株全体よりもリスクが小さいことが分かる。最も損失が大きかったのは1969年のマイナス16.5%であったが、これは大型株にとって損失が最も大きかった1974年のマイナス26.7%よりも少ない。

ウォール街で勝つ法則 P.170

複利リターン1.51%の差となっていますが、複利の力は凄まじく、1951年から1996年で考えると、1951年の100万円が1ドル100円として、1996年に大型株では1億5906万6704円、配当利回り上位50銘柄では2億8980万9942円となり、絶対値のリターンで1億円以上という大きな差が生まれます。

そして、注目すべきは以下です。冒頭記載したように、1951年から1996年ではたまたまそうなっただけでは無いかという疑問が湧くのですが、5年間の複利リターンでは71%で配当利回り上位50銘柄が大型株を上回り、さらに10年間の複利リターンでは89%で配当利回り上位50銘柄が大型株を上回るという結果になっています。

リターン 上位50銘柄が大型株を上回った年数 比率
1年のリターン 45回のうち26回 58%
基準年を1年ずらした5年移動期間の複利リターン 41回のうち29回 71%
基準年を1年ずらした10年移動期間の複利リターン 36回のうち32回 89%

ウォール街で勝つ法則 P.175

※英語版では1年間:52%、5年間:70%、10年間:81%というデータになっています。(CHAPTER 11)

ただし、ここまで読むと「高配当利回りは最高」と思うかもしれませんが、「ウォール街で勝つ法則」の中では、別の指標の方がより効果的だとして紹介されております。さらに効果的な指標を組み合わせることで、より素晴らしいパフォーマンスを上げることが可能であるともデータで示されており、決して高配当利回りがベストな選択では無いのです。それでも、以降の②〜⑦の理由を考慮すると、現時点で購入できるETFや、個別株でポートフォリオを組むのと比べると、ベターな選択だと考えています。

 

②リバランスの手間、それに伴う税負担が無い。

2点目は、リバランスの手間、それに伴う税負担が無いという点です。

「ウォール街で勝つ法則」で紹介されている抽出方法を参考に、自分自身で銘柄選定し、ポートフォリを組んでもいい(というか正直組みたい)のですが、1年に1回とは言え、リバランスをするのは非常に大変な作業となります。

対象外となった銘柄を売り、対象となった銘柄を購入する、そして、継続して対象となる銘柄もウェイトが正しくなるように売却・購入する。例えば80銘柄を金額均等にする作業を考えると…はっきり言って、対応するのは不可能なレベルです。

また、対象外になった銘柄の売却や、ウェイト調整に伴う売却で利益が出ていた場合、税金も取られてしまい、税コストもバカになりません。売買手数料のコストも掛かってしまいます。

これらを考えると、この大変な作業をわずか0.07%という超格安な費用で行ってくれるSPYDというETFは素晴らしい商品だということが分かります。

 

③ステートストリートが運用。

3点目は、ステートストリート社が運用しているという点です。運用会社として有名な3社(ブラックロック、バンガード、ステートストリート)のうちの1社です。

運用会社上位3社のブラックロック、バンガード、ステートストリートの3社で、運用総額は1,000兆円を超え、世界の時価総額の10%を超える金額になります。

そして、米国初のETFで世界最大のETFであるSPYを運用しているのが、ステートストリート社になります。つまり、非常に信頼できる運用会社で、安心してお金を預けられるということになります。

 

④資産総額、出来高がある程度大きい。

資産総額や出来高はETFを購入する際、重要です。ある程度の資産規模が無いと、ETF自体が上場廃止になる可能性もあります。

そして、出来高が小さいと流動性が無くなり、売りたい時に売れず、売れたとしても価格と乖離した形で売却しなければならないケースも発生します。

SPYDの資産は21.79億ドル(約2,400億円)で十分な数字と言えるでしょう。そして、出来高も2,000万株程度あり、非常に大きいので流動性も十分と言えるでしょう。

 

⑤経費率が低い。

経費率は、投資家にとって最も気にするべき重要な要素の一つです。複利の効果を知っている投資家は、1%パフォーマンスが違うと、数十年後にどれだけの差が出るかご存知だと思います。

(例えば、100万円を年利5%と年利4%で30年間運用した場合、最終的に100万円以上の差が生まれます。)

SPYDの経費率はわずか0.07%と超格安です。つまりそれだけパフォーマンスが上がるということです。

そして、②でも書きましたが、ものすごく大変な、銘柄入れ替えやリバランスの作業を、100万円買っても年間でわずか700円で行ってくれると考えると、素晴らしいことが分かると思います。

 

⑥分散されている。

20銘柄程度の分散では、十分では無いという研究結果もあり、リスクを抑えるためには、できれば25銘柄以上もしくはそれ以上の銘柄数には分散しておきたいところです。

その点、SPYDは80銘柄と十分な分散になっており、安心して保有することができます。

 

⑦配当利回りが高い。

配当利回りが高いことで、レンジ相場や右肩下がりの相場でも精神的に安定できます。これは非常に重要な要素の一つとなります。

そして配当の重要性は、私が語るまでもなく、「株式投資の未来」からシーゲル先生のお言葉を拝借します。また、SPYDにはREITが組み入れられていますが、シーゲル先生のREITに関する記述にも注目です。

新興企業は、収益や売上はいうまでもなく、時価総額で見てすら、古い企業を上回るペースで成長する。だが投資家が、その株式に対価を支払いすぎるなら、まともなリターンは期待できない。株価が高くなれば、配当利回りが低くなり、配当利回りが低くなれば、再投資を通じて増えていくはずの保有株が、なかなか増えないからだ。

株式投資の未来P.28

長期投資家の立場から見て、リターンの最大の源泉となるのは、配当だ。

株式投資の未来P.31

長期的に投資するなら、辛抱強く構えて、配当を再投資して保有株を積み増すのが正解だ。そうすれば、リターンも付いてくる。(中略)これは長期投資の鉄則だ。配当再投資は、物を言う。大いに、物を言う。

株式投資の未来P.31,32

投資家リターンの基本原則は、株式が配当を生む時、効果が増幅する。仕組みはこうだ。企業の実際の利益が期待を上回る時、株価は過小評価されている。株価が過小評価されると、配当再投資を通じて購入する株数が増える。保有株数が増えると、リターンはいよいよ膨らむ。

株式投資の未来P.48

配当は歴史を通じて、株主リターンの圧倒的な源泉となってきた。配当利回りが高い企業ほど、投資家にもたらすリターンも高い。

株式投資の未来P.144

1871年から2003年にかけて、インフレ調整ベースで、株主の累積リターンの97%は、配当再投資が生み出してきた。値上がり益が生み出した部分は3%にすぎない。

株式投資の未来P.144

金融理論によると、なんであれ資産の価格とは、将来それが生み出すキャッシュフローの現在価値と言い換えられる。株式の場合、キャッシュフローに相当するのは、配当だ。値上がり益ではない。値上がり益とは、目的のための手段に過ぎない。そして会社の目的とは、株主の手にするキャッシュのリターンを最大にすることだ。

株式投資の未来P.147

相場が下落する局面で、配当は特に次の2つの役割で投資家に貢献する。まず再投資を通じて保有株を余分に積みませるので、これがポートフォリオの価値下落を受け止めるクッションとなる。下落局面に再投資を通じて保有株を積み増す配当の働きを、私は「下落相場の安全装置」と呼んでいる。しかも、買いました株式は、相場が一旦回復すれば、下落に対するクッションどころではない役割を果たす。保有株すうが増すほど、将来のリターンが加速するからだ。つまり配当斉藤氏は、下落局面でプロテクターとなり、株価が一旦上昇に転じれば、「リターンの加速装置」となる。配当を支払う銘柄が、市場がサイクルを繰り返すうちに、最高のリターンをもたらすのはこのためだ。

株式投資の未来P.161-162

下落相場でプロテクターとなり、上昇相場でアクセルとなるのは、高配当銘柄に限った働きではない。形態がどうあれ、ある程度以上のキャッシュを生む投資商品なら、同じ仕組みが作用する。一部の不動産投資信託(REIT)や、ジャンク債などの高利回り商品でも、同じことだ。

株式投資の未来P.174

利益を算定するプロセスには本質的に曖昧な部分があり、この点からも、配当に注目することが大切と言える。配当の形で受け取るなら、間違いは起こらない。配当の支払いをごまかすのは、決算をごまかすより何倍も難しい。

株式投資の未来P.189

高配当戦略がなぜここまで成功するのか、理由を掘り下げれば、投資家のリターンの基本原則に行き着く。第3章で論じた通り、この原則に従えば、株式のリターンは、企業の増益率そのものではなく、それが期待に対してどうだったがで決まる。配当が高い銘柄は大抵、投資家が収益見通しに過剰に悲観的になっているので、結果的に株価が適正水準を下回り、リターンは平均を上回る。配当を維持する限り、株価の下落は配当利回りの上昇を意味するので、株価が下がるほど、投資家の保有株積み増しペースが加速する。やがて株価が戻れば、第10章で説明した通り、リターン加速装置の魔法が働く。

株式投資の未来P.280-281

私の見方では、株式ポートフォリオの分散を十分にしたいなら、REITを組み入れるのが正解だ。

株式投資の未来P.283

また、個人的な理由も記載しておくと、私自身の資産規模が大きくなり、セミリタイアも視野に入ってきたためインカムゲインの必要性を感じており、配当利回りが重要な要素となっていることも記載しておきます。

 

まとめ

私がSPYDを買う理由は以下7点。①で記載した通り、私が求める完璧なETFでは無いですが、現在購入できるETFの中では一番良いETFだと考えています。

今後もしかするとより素晴らしいETFが出る可能性はありますが、現時点ではベターなETFだと考えていますので、今後もSPYDの株数を愚直に積み増していく予定です。ぜひ興味を持たれた方は、Twitterのフォローをしていただければと思います!引き続きSPYDに関する情報やその他米国株、日本の株主優待株などなど情報発信していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

①市場平均に勝てる可能性が高い。
②リバランスの手間、それに伴う税負担が無い。
③ステートストリートが運用。
④資産総額が大きい。
⑤経費率が低い。
⑥分散されている。
⑦配当利回りが高い。

 

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